ノベルゲー、アドベンチャーは嫌いではありませんが、スマホでプレイしたのは初めてかもしれません。
初めて遊んだスマホ用のノベルゲーが、まさかこれほどまでにクオリティの高いものだとは夢にも思わなかったので、大きく驚きました。
というのも、本作は無料アプリとはまた別で「有料コンテンツの一部が無料で遊べる」というものなので、厳密に言えばクオリティが高くて当然なんですけど、その公開されている一部というのが、もはや一部とは言えないくらい楽しめるんです。
というわけで今回は、スマホで遊べるクオリティの高いアドベンチャーゲーム「レイジングループ」を紹介します。
Contents
ゲーム内容
人狼×Jホラーサスペンス
簡単に言うなら「人狼ゲーム」を題材にしたアドベンチャーゲームです。
それが有名ライターたちの手によって大幅にアレンジされていて、山奥の集落が舞台になっていたりするあたりは、Jホラーの流れを汲んでいると言っていいでしょう。
ちなみに「人狼ゲームって何?」という人は、ググってみてください。特別ルールなんかも豊富なゲームですので、上手く説明する自信がありません。
物語を読み進め、重要な分岐点で選択するのみ
さすがにノベルゲーと言えば大半の人が分かるとは思いますが、ゲームと言うよりは『ある程度の選択ができる小説』と言ってもいいかもしれません。
基本的には、物語を読み進めることがメインの楽しみになります。
選んだ選択肢によって物語が変化するので、それを何通りも楽しめるのが本作の魅力です。
ループする物語
『レイジングループ』というタイトルにもあるように、本アプリの主人公は何度も同じ物語を経験することになります(作中では『死に戻り』と表現されている現象のことです)。
例えば「AとBという2つの選択肢で迷って、Aを選んだことで死が待ち受けていた」なんて展開もあるわけですけど、次の物語では「Aが原因で死んでしまった」という記憶がある状態で物語を進めることができるんです。
これが非常に斬新なポイントなんですよ。普通であれば「AとB」という2つの選択肢から選ぶ場合は「自分が選ばなかった方はどうなるんだろう?」と思うのは普通だと思います。
それが本作では「AとBという選択肢に辿り着かないために、根本から新しい選択をする」ということが楽しめるようになっているんですよね。
実際にプレイしてもらえればわかると思いますけど、すごく斬新だと思いました。
恐怖感を煽る文章
本作には「残酷な描写」というのが映像では出てきません。なので、あくまで文章力でプレイヤーにイメージさせることになります。それが非常に巧みに作られているように感じました。
まずこの手の作品全般的に言えるのが「文章が読みづらいと楽しめない」という部分なのですが、その辺は心配いらないと思います。
小説ほど難しいような表現も無く、対話部分についても「今時の大学生が使いそうな言葉遣い」という印象で、特に取っ付きにくさや不快感も無く、読みやすい文章です。
推理小説にも似た楽しみ
人狼ゲームにおける1番の目玉は「誰が人狼なのか」についてです。本作にも特殊な役柄(例えば、誰かを占うことで人狼かどうかの判断ができる人物がいる)が用意されていて、ゲーム自体が複雑化しています。
物語を読み進めながら誰が人狼なのかを推測しつつ、かつ自分が死なないように立ち回るというのが、本作の大筋部分です。
無料なのにボリューム大!
通常、有料コンテンツを無料で体験できるようにする場合は、本当の序盤しか公開されないことが多いと思います。
導入も導入という部分で終わってしまうものがほとんで、「まさにこれから!」という部分まで公開してくれる作品も非常に少ないです。
しかし本作の無料公開部分はメインストーリーが丸々1本なので、かなりの大ボリュームになっています。これだけでお腹一杯になるという人も少なくないでしょう。
そのうえで「他の部分も楽しみたい」と思えば課金することで全てが堪能できるというシステムになっているので、とりあえず無料部分だけ楽しんでみるというのも1つの手段だと思いますよ。
最後に
それにしてもクオリティの高さに驚きました。どうやら携帯ゲーム機でも登場しているようなソフトらしいので、品気が非常に高い作品であることが伺えます。
ノベルゲー、アドベンチャー好きの方はもちろん、推理小説やホラーが好きな方にも楽しみやすい内容だと思うので、是非遊んでみてはいかがでしょうか?